全身にむくみが生じる場合
全身のあちこちにむくみ(浮腫)が生じ、体位に関係なく生じる場合で、腹部膨満感や黄疸といった症状も見られる場合、「肝硬変」が疑われます。
肝硬変というのは、肝細胞の壊死、肝臓組織の繊維化といった、回復不可能な損傷を伴う疾患です。肝硬変はその症状の重症度から、2段階にわかれます:
1.代償期・・・肝臓の機能がまだ保たれている時期。
2.非代償期・・・肝臓の働きが低下した時期。
*非代償期になると、さまざまな重大な症状が現れます。
肝硬変の症状としては、全身倦怠感、疲労感、微熱、食欲不振といったものからはじまり、皮膚の色が黒褐色となり、男性でも女性のように乳房が大きくなることがあります。また、太鼓ばち指といって、指先が球状にふくらんでくることもあります。
むくみ(浮腫)が生じるのは、肝硬変が進んだ状態です。黄疸や腹水が現れます。リンパ液や体液が、体内に異常にたまった状態が「むくみ(浮腫)」です。肝臓の血流も悪化し、消化管で吸収した栄養素を肝臓に運ぶ門脈の圧が高くなるため、門脈は肝臓を迂回してバイパスを作るようになるなど、連鎖的にさまざまな障害が現れてきます。
肝硬変がまだ代償期にあるときは、生活の注意が重要な意味をもちます。
日常生活では、安静と食事療法が基本となります。疲れたら横になって休むようにします。肝臓内の血液が増え、肝臓へ入る栄養分が増えることから、肝機能の回復に役立つのです。
食事は高たんぱく、高ビタミン、高カロリーが原則です。バランスのとれた食事を心がけることが大切です。
たんぱく質、糖質、脂質、ミネラル(無機質)、そしてビタミンを5大栄養素といいます。このうち、ビタミンは、それ自体がエネルギー源(カロリー)となることはありませんし、体内に微量に存在するだけですが、身体のはたらきを円滑にする重要な作用があります。
ビタミンは体内で産生することができないため、外から、主に食事から、摂取しなければなりません(ビタミンDは例外で、食事で吸収されるだけでなく、日光の紫外線の作用により、皮下に存在するコレステロールの一種から合成することも可能です)。
これらのビタミンの不足によってなんらかの症状が現れるものを、「ビタミン欠乏症」といいます。
ビタミン欠乏症の症状のひとつに、むくみ(浮腫)があります。全身のあちこちにむくみ(浮腫)が生じ、かつそれが体位に関係なく起こり、動悸や疲労感、食欲不振などのほかの症状を伴っているような場合には、ビタミン欠乏症が疑われます。
ビタミン欠乏症の主な原因は、栄養が偏った食事です。その他、アルコール類や清涼飲料水の飲みすぎ、インスタント食品の食べすぎなども原因となります。また、糖尿病や肝臓障害、ある種のビタミンを産生する腸内細菌の喪失などの場合にも、ビタミン欠乏症になることがあります。
治療法は、それぞれの症状から欠乏しているビタミンの種類を推定します。治療は、欠乏しているビタミンを豊富に含む食品をとることが一番ですが、ビタミン剤による補給も行われます。
むくみを治す方法
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