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七五三では、各地の神社で綺麗に着飾った子ども達を多く見かけます。
着物には、美しい柄や絵などが染められています。
着物を染める方法の種類の1つに友禅染があります。
友禅染は元禄時代に宮崎友禅斎が創始したと言われます。
多彩で優美な趣のある模様です。
友禅染には、京友禅と加賀友禅があります。
・京友禅
京都の友禅染のことで、世界的にもよく知られています。
各工程をひとつひとつ手作業で行う手描き友禅と、型紙を使い、型の上から色糊を置いて、たくさんの製作ができる型友禅があります。
紅や金などを使い華麗で色彩豊かな御所車(ごしょぐるま)などの模様染が特長です。
墨や青花で構図を描く、糊置きをしての色の堰止め、筆で色を挿す、刺繍、金銀砂粉・箔などを施す、という技術などが集約されて現在の手描き友禅の基となりました。
明治時代には化学染料が使われるようになり、廣瀬治助翁によって型紙により友禅模様を写し取る写し友禅染めが発明され、現在の型友禅へと発展しました。
・加賀友禅
宮崎友禅斎が晩年に金沢に住んだことより、友禅染が加賀の金沢に発達したものです。
絵画調の写実的な草花模様を中心とした柄が特長です。
配色は紅系統を生かした多彩調で、ぼかしが巧みに使われています。
外が濃く、内に行くほど淡くぼかす「先ぼかし」が有名です。
加賀友禅は、刺繍などの装飾はほとんど行われず、染めで仕上げられるのが特徴です。
七五三で女の子が着ている美しい友禅の着物には、このような歴史や技術が伝えられているのです。
子どもの成長を祝い、そしてこれからの健やかな成長を願う行事には七五三だけでなく、関西を中心に続いている十三参りがあります。
知恵詣、知恵もらい、とも言われます。
また、十三詣りとも書きます。
十三参りとは、毎年数え年13歳になった男女が成人になった儀礼として参拝し、厄難を払い、福徳・知恵・音声が授かるよう虚空蔵(こくうぞう)に祈願します。
京都西山・名勝嵐山の中腹にある「嵯峨の虚空蔵さん」と呼ばれる法輪寺が十三参りの寺として有名で、参拝して本尊の虚空蔵菩薩に祈願します。
この法輪寺で十三参りが始まったと言われています。
十三参りは4月13日(旧暦3月13日)に行われるものでしたが、現在は秋にも行われています。
法輪寺では、毎年4月13日を中心として3月13日〜5月13日に行われていますが、10月〜11月にも十三参りの期間を設けています。
中学校入学前に知恵を授かるために参拝するのが一般的です。
嵐山に架かる渡月橋を渡り法輪寺に参拝し、筆で好きな漢字を1字書き、それを奉納します。
参拝後は、いただいた知恵がなくならないよう、渡月橋を渡る時に後ろを振り向かないという習慣があります。
振り向くといただいた知恵を返してしまうことになるのです。
「高樋(たかひこ)の虚空蔵さん」と呼ばれる奈良市の弘仁寺(こうにんじ)、福島県柳津の円蔵寺、茨城県村松の日光寺、大阪市天王寺区の太平寺など、現在では各地で十三参りが行われています。
虚空は大空(宇宙)のことです。
大空には、日・星・月や生物、植物など森羅万象のものがあり、それを宝蔵になぞらえ虚空蔵と言います。
法輪寺・福島県柳津の円蔵寺・伊勢の朝熊山(あさまやま)の金剛證寺は日本三大虚空蔵と呼ばれています。
このように、十三参りは七五三のように各地で子どもの成長を願う行事として行われているのです。
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