共和党が勢力図を二転三転させている一方、民主党の予備選は開始からずっと、ヒラリーさんとオバマ氏の一騎打ちでした。
2007年の夏〜秋にかけて支持を落としていたオバマ氏が支持を回復し、2008年1月の予備選挙開始時には戦局は五部というところにまで持って行きました。

そして、最初の予備選挙区であるアイオワ州党員集会において、オバマ氏が若年層を中心に大きく支持を集め、他の候補者に大差を付けて勝利した事から、一気にオバマ氏への注目度が上昇しました。

しかし、ヒラリーさんも負けてはおらず、オバマ氏有利と言われていた次のニューハンプシャー州予備選挙においては、僅差ながら勝利を収め、一騎打ちの様相は更に色濃くなりました。
そして、1月に行なわれた4つの州の予備選で全敗したエドワーズ候補が選挙からの撤退を表明し、正真正銘一騎打ちの形となったのです。

この時点で、アメリカだけではなく世界全体でもこの予備選挙への注目が集まるようになってきました。
特に日本では、最初の予備選挙のオバマ氏圧勝を受け、オバマ氏に対する知名度や人気が急激に上昇していました。

普段は大統領選挙の予備選にはさほど興味を示さない日本のメディアも、こぞって毎日のように両候補者の演説風景をニュースで流すなど、かなりの加熱振りを見せていました。
この二人の勝者が、アメリカの新しい大統領だと断言するコメンテーターも出てくるなど、嫌でも盛り上がるような情勢となっていったのです。

アメリカ大統領予備選挙には、「スーパーチューズデー」と呼ばれる日があります。
これは、2月最初の火曜日の事で、この日に数多くの州が一斉に選挙を行なう事から、特別な火曜日というこの名称が付けられました。
その州の数は実に23で、この日が選挙の一つの山場である事は誰しもがわかるというくらい、重要な日です。

このスーパーチューズデーにおけるオバマ氏とヒラリーさんの戦いは壮絶でした。
黒人の比率が高い州や、規模が比較的小さい州においてはオバマ氏が勝利し、カリフォルニア州、ニューヨーク州といった規模の大きな州ではヒラリーが勝利を収め、その票数はほぼ五分となりました。

オバマ氏は革命派という事もあり、若年層、貧困層から支持を集め、一方のヒラリーさんはその知名度から大規模集で有利だったという構図がこの結果からも見て取れます。
ただ、この結果を受け、嬉々として諸手を挙げたのは恐らくオバマ氏でしょう。
戦前の予想では、このスーパーチューズデーは大規模な州が多いこともあり、ヒラリーさんが有利という声が挙がっていました。

しかし、実際には五分という結果で、しかも若干ではあるもののオバマ氏の方が票数を稼いだ事で、マスコミはこぞってオバマし有利の声を上げました。

オバマ陣営にしてみれば、この結果は予想の範囲内ではあるものの、その範囲の中でかなり上位に来る結果だったようで、その勢いは更に加速し、2月の他の選挙を迎える事になりました。
このスーパーチューズデーが、両者の明暗を分けたと言えるかもしれません。


バラク・フセイン・オバマ・ジュニア/アメリカ初の黒人大統領

 
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