むくみと貧血
貧血というのは、血液中のヘモグロビン(血色素)の量が減り、酸素の供給がうまくいかなくなり、いろいろな臓器や筋肉などの組織が酸素欠乏状態になった状態をいいます。貧血はその発生原因によって、いくつかに分類されます:
1.赤血球をつくる機能の低下が原因で生じる貧血
2.赤血球が余分に壊れることによって生じる貧血
3.赤血球が血管から漏れることによって生じる貧血
これらのなかで、圧倒的に女性に多く、日本においては成人女性の5〜10パーセント程度が罹患しているとさえ言われ、貧血の前段階ともいえる潜在性鉄欠乏性状態は、成人女性の20〜50パーセントであるとも言われるのが、上記の3が原因で起こる「鉄欠乏性貧血」です。
鉄欠乏性貧血は、貧血のなかで最も多い病気です、身体に必要な鉄分が不足するために生じます。対策および予防は、鉄分を多く含む、吸収性の良い食品を正しく補給することです。その他、鉄剤を投与します。胃潰瘍などの消化器の疾患がある場合を除き、内服で充分でしょう。
重度の貧血になると、全身のあちこちにむくみ(浮腫)が生じます。うっ血性心不全などの場合は、立っているときには足に、横になっているときには背中などのむくみ(浮腫)が生じますが、貧血によるむくみ(浮腫)の場合は、体位に関係ありません。
動悸やめまいといったほかの症状も現れます。また、貧血特有の症状としては、爪が反り返ってスプーンのような状態になることもあります。これを匙状爪といいます。
甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンが減少することによって生じる病気です。全身の新陳代謝が低下します。甲状腺ホルモン薬を服用することでほぼ完全に症状が消えます。
甲状腺機能低下症では、甲状腺ホルモンが減少するため、新陳代謝が低下して身体が不活発になります。疲れやすく、倦怠感を感じることが多くなります。また目立つ症状としては、顔や手足にむくみ(浮腫)が生じます。この甲状腺機能低下症のむくみ(浮腫)は特徴的で、指で押しても跡を残しません。
そのため「粘液水腫」と呼ばれます。特に、まぶたや額、唇にむくみ(浮腫)が生じると、「粘液水腫顔貌(ねんえきすいしゅがんぼう)」と呼ばれる独特の顔つきになります。また、声門部にむくみ(浮腫)が生じると、声がしわがれます。
さらに心臓にむくみ(浮腫)が生じることもあります。心臓のむくみ(浮腫)が生じると、胸部X線撮影や心電図に異常が現れます。精神的に鈍磨して、物忘れがひどくなるなどの症状が現れることから、全体としてぼおーっとした印象になります。
甲状腺の病気では甲状腺ホルモン薬を永続的に服用する場合は、勝手に中止してはいけません。甲状腺機能低下症がひどくなると粘液水種性昏睡という危険な状態になります。
甲状腺機能低下症になると、精神活動が不活発になることから、患者さんご本人は、このような症状があっても自分から申し出ないことがあります。そのため、周囲の方々やご家族が注意し、疑わしい症状が見られたら、医師のもとへ連れて行くなどの配慮をしてさしあげてください。
むくみを治す方法
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