ホリスティック医学が近年注目を集めている背景には、西洋医学の抱える問題点や、不信感があります。

日本では明治以降、西洋医学にもとづいた治療が行われてきました。西洋医学による医療技術の恩恵を受けた結果、日本は世界の中でも有数の長寿国となりました。

西洋医学で病気とは肉体的に異常が見られる状態をいいます。肉体に異常があれば投薬によって異常を治し、手術によって患部を除去する治療が行われます。そして患者が体の不調を訴えていても、検査値で異常がなければ治療はされません。

現在社会問題となっている生活習慣病の治療において、西洋医療に限界を感じる医師や患者が増えています。また投薬や処置で患部を治すことができても、病気を引き起こした要因を取り除くことができなければ病気を根本的に治癒したことにはならないといという指摘もあります。

これに対しホリスティック医学では人の健康を社会、宇宙、自然との調和に基づく全体的な視点から考え、人間が本来持っている自然治癒力を高め、増強することを目的とした治療が行われます。

中でもスピリチュアルな医学は人間の霊性に着目し、霊的視点にたって行われる治療です。医学や科学では証明できないスピリチュアルな世界に、西洋医学にはない癒しを求める人が多くいます。

西洋医学にはさまざまな問題があるものの、現代に欠くことができない医療であることに変わりません。スピリチュアルが西洋医学の欠点を補うことによって、より高度な治療が行われることが期待されています。

近年ホリスティック医学の普及に伴い、日本でも急速に注目を集めるようになったスピリチュアルですが、スピリチュアルにはとても長い歴史があります。
スピリチュアルな存在が初めて世の中に出現したのは1848年、アメリカで起きたフォックス事件だと言われています。

この事件はフォックス夫妻とその2人の娘が、夜になると聞こえる不思議な物音をきっかけに、霊と交信することができるようになるのです。

娘の一人が面白がって霊に向かって「まねをしてごらん」と指を鳴らすと同じ数だけ叩く音が聞こえ、同じように夫や夫人が質問すると、音の回数で答えが返ってきます。「あなたは霊ですか」という質問をすると、正しいという答えが音によって返ってきたのです。

この出来事によって、ある人物の霊がこの家に居るということが分かり、この事件は当時アメリカや他の国へも伝わり反響を呼びました。

この事件は霊や霊能者の存在を明らかにし、心霊科学などの研究が進められるようになったことから、近代のスピリチュアルの原点だと言われています。

1930年以降はこういった心霊現象が減少しました。そして科学が急速に発達したこともあり、人々のスピリチュアルへの関心は次第に薄らいでいきました。しかし、一方でスピリチュアル・ヒーリングといわれる霊医による治療が行われるようになりました。これはヒーラーと霊医によって病気の治療が行われるものです。病気の治療を通じて「霊的真理」の正当性を証明し、患者の霊的成長を促します。

近年ではWHOの「健康の定義」の改正案にスピリチュアルな表現が含まれるように、スピリチュアルと人間の健康との関わりが認められつつあります。
また、ホリスティック医学の重要性が高まる中、医学としてのスピリチュアルにも関心が高まって
います。



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