はちみつは、その成分の約80パーセントが糖分で、しかもそのほとんどがブドウ糖と果糖です。ブドウ糖と果糖は、高い浸透性が特長です。この浸透性という特長を料理に生かしたものが、はちみつを肉料理に使うという方法です。

肉料理の味付けにはちみつを用いると、お肉が柔らかく、ジューシーに仕上がるのは、はちみつが肉の組織内に浸透し、肉の収縮を抑える働きをするからです。また、はちみつの糖分がカラメル化し、肉の表面をすばやく焼き固める作用があります。そのために肉汁が逃げ出さずにジューシーに仕上がるのです。

たとえば、照り焼きチキンのあの甘辛いタレ! あの甘みを出すのに、砂糖の代わりにはちみつを使ってみてください。ぱさつきがちな鶏肉がジューシーでやわらかく仕上がります。
そのほか、酢豚にもはちみつはぴったりです。天然のはちみつの自然な甘さは、お料理にすっきりとした味わいとコクをプラスしてくれます。

はちみつは、どの花の花みつから集められたものかで独特の味わいと風味が変わってきます。たとえば、照り焼きチキンには、穏やかな味わいの「アカシアのはちみつ」はいかがでしょう? アカシアのはちみつは、クセが少ないのでさまざまな料理に安心して使うことができます。
また、酢豚には、コクのある「そばのはちみつ」を使ってみるのもいいですね。そばのはちみつは、

特の風味があり、黒砂糖のような色をしているはちみつです。
さまざまにはちみつを変えるだけでも料理の幅がぐんと広がります。

マラソン選手が、レースの途中で水分を補給するとき、特性のはちみつドリンクを用意しているということをよく聞きますよね? あれは、はちみつは非常に吸収の速いエネルギー源だからです。はちみつは、80パーセントが糖分で、しかもほとんどがブドウ糖と果糖です。

これらの糖はいずれも「単糖類」で、これ以上分解される必要なく吸収されます。胃腸への負担をかけずに短時間で吸収されるのです(口に入れてから吸収されるまでに要する時間は、20分程度といいます)。

筋肉運動のエネルギー源として、まずグルコース(ブドウ糖)が使われます。グルコースはグリコーゲンという形で筋肉や肝臓に蓄えられているのですが、その量は300グラムほどだといいます。マラソンなどの陸上競技や、サッカー、バレーなどの球技は非常に激しい運動です。このような運動をすると、筋肉や肝臓に蓄えられていたグルコースはたちまち使い果たされてしまいます。そのため、早急にエネルギーを補給する必要があるのです。

はちみつには、糖分がはじめからブドウ糖という形で含まれていますから、砂糖に多い、ショ糖(二糖類であるため、吸収されるには分解が必要)よりも効率よく、すばやく吸収できるのです。吸収された糖はふたたびグリコーゲンとなって次の筋肉の活動のエネルギーとなります。

脂質やたんぱく質もエネルギー源となります。特に脂質は、1グラムで9キロカロリーとパワーのあるエネルギー源ですが、合成の過程が回りくどく、はちみつなどの糖類ほどの即効力がないのです。
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