ミツバチは、巣の出入り口や巣の枠、隙間、巣穴の壁などに、さまざまな植物の新芽や樹脂などからつくった「補強材」を塗りつけて雨風や冷気、および外敵の侵入を防ぎ、巣や自分たちの身体を、守っています。この「補強材」がプロポリスです。

紀元前4世紀のギリシャの哲学者アリストテレスは、「動物記」のなかでプロポリスについて「花の汁液やヤナギ、ニレなどのようなヤニを出す樹液から出る涙」と記しています。

「プロポリス」の語源は、ラテン語のpro「プロ=前、正面」+ギリシャ語polis「ポリス=都市」に由来します。「プロポリス」とは、外敵の侵入を防ぎ、都市を守る城壁を意味する言葉なのです。

はちみつは、単に甘みをもたらす「天然の甘味料」というだけではありません。その栄養価の高さからも、非常に注目に値するすばらしい健康食品なのです。

天然のはちみつには、実にさまざまな栄養素が含まれているといわれます。たとえばどのようなものがあるのか、その代表的なものをあげてみましょう:

糖分(ショ糖、果糖、ブドウ糖)・・・はちみつの成分の約80パーセントを占め、エネルギー源になります。そのほとんどはブドウ糖と果糖で、これらはショ糖と比べ栄養学上優れているといわれます。

各種ビタミン(ビタミンC、B1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸)・・・体内に取り入れた栄養をエネルギーに変えるための代謝を促す作用をもちます。

各種ミネラル(カルシウム、マグネシウム、鉄、銅、カリウム)・・・身体の調子を整えます。

アミノ酸(プロリン、グルタミン酸、アスパラギン酸、ロイシン、リジン、アルギニン)・・・はちみつには、人間の健康にとって不可欠でありながら体内で合成することができない「必須アミノ酸」を含め、十数種類のアミノ酸が含まれています。

酵素(グルコース、オキシダーゼ、ジアスターゼ、インベルターゼ、ホスファターゼ、カタラーゼ)
有機酸(クエン酸、乳酸、リンゴ酸、グルコン酸)
抗菌性物質(フラボノイド、グルコース、オキシターゼ、グルコン酸)

そのほか、芳香成分として、カルボン酸やフラボノイド、テルペノイド、などが含まれています。
肉料理にはちみつを少しプラスすると、はちみつの主成分であるブドウ糖と果糖が肉の収縮を防ぎ、硬くなるのを防ぐことから、ジューシーでふっくらやわらかく仕上がることは、結構、知られていますよね。

酢豚や照り焼きチキンの甘辛いタレにはちみつは絶妙のコクとつや、そしていやみのない甘さを生むことができるのです。

では、魚料理はどうでしょう?
はちみつは、魚料理にも、もちろん、大活躍します。はちみつには、砂糖と異なり蟻酸(ぎさん)という酸が含まれています。

蟻酸は、赤ありやはちの体内にある刺激性の酸です。はちみつの、砂糖とは異なる、独自の性質といえるでしょう。

このはちみつに含まれる酸が、魚のにおいの原因を抑える働きをします。またはちみつの糖質の大部分を占める、ブドウ糖と果糖は、魚のたんぱく質に含まれるアミノ酸と反応し、魚独特の臭みを抑制する働きもするのです。

健康のためにももっともっと食べていただきたい魚料理。はちみつを使うことで、魚嫌いのお子さんや、魚のにおいが苦手という方がもっと楽しく魚を食べられるようになれば、と思います。

たとえば、サーモンのマリネにはちみつを加えてみてはどうでしょう? はちみつにもいろいろありますが、マリネに使うのならば、みかんのはちみつなどがいいかもしれませんね。

柑橘系のさわやかな香りと、少し甘酸っぱい風味が、マリネ液の酢のすっぱさに甘みとさわやかさをプラスして、おしゃれな料理にしてくれるのではないでしょうか?


 
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