最近では、企業のイメージアップを狙うという戦略的な意図もあるのでしょうが、地元の自治体や住民と企業が連携して、さまざまなエコツアーを企画したりして、エコツーリズムに力を注ぐ例が増えてきています。資金力のある企業をバックにもつことで、より積極的な活動ができ、エコツーリズムの新しい未来を拓いています。

そのひとつの例が、世界のトヨタとして知られる、トヨタ自動車が地元愛知県豊田市で実践する「トヨタの森」です。

トヨタ自動車は自然との共生をテーマに、わたしたちの身近にあって、生物を育み、人に食料や燃料を供給する里山の新しい利用方法を探っています。その活動の拠点となっているのが、「トヨタの森」です。

「トヨタの森」では、珍しい植物や生物の観察や、木の実、野菜の採集、試食を行います。人が整備した里山でエコツアーを体験することで、自然をぐっと身近に感じることができるでしょう。
「トヨタの森」を訪れた人は、インタープリター(予約制)によって里山を案内してもらえます。

また、2006年度には「トヨタの森で遊ぼう」というイベントが6回にわたって企画されました。山仕事の体験、郷土のお菓子作りを体験することで地域の伝統と文化に触れることをめざします。
「トヨタの森」への入場は無料です。管理事務所「エコの森ハウス」は、9:00〜16:30(入場は16:00まで)。

訪れる場合は、長そで長ズボンで。運動靴を持参しましょう。
問い合わせは、トヨタの森「エコの森ハウス」電話 0565―58−2736

長野県飯田市は、環境省が全国で13の地区を選定した、エコツーリズム推進モデル地区のひとつです。ここでおこなわれている、「飯田型ツーリズム」は、「住んで良い地域が、訪れて良い地域」を基本理念とし、地域の住民がその地域の文化や歴史の価値を再認識し、保持していくとともに、そこを訪れる人にとって、そこに暮らしている人自体が魅力のひとつとなるような活動を目指すものです。

たとえば、現在では廃線となったかつての「森林鉄道」を散策するウォーキングや、廃校となった中学校の校舎を拠点にした農業体験など、さまざまなエコツアーが企画、運営されています。


●森林鉄道跡のウォーキングと宿泊体験

かつて林業が盛んだった時代に活躍した、旧遠山森林鉄道の廃線軌道を散策ルートとして復活し、観光資源として活かしています。古い民家「遠山郷なかだち」で宿泊体験が可能で、この地域の昔の暮らしぶりを知ることができます。
問い合わせは、「愉快な仲間たち」事務局へ。電話 0265−49−5133


●農業体験と山野草の試食

国の有形文化財に指定されている、旧山本中学校の木造校舎を拠点に、農業体験や山野草の観察、山菜の試食を実施しています。農業体験では芋や大根の栽培をおこないます。エコツアーに関心のある方は、ぜひ、参加されてみてはどうでしょう。
問い合わせは、飯田市役所 山本自治振興センター 
電話 0265−25−2001
秋には、旧街道を2.5キロメートルにわたって散策する「清内路街道ハイキング」も企画されています。



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