負け続けたり、自信を失った男子バレーの選手たちの「やる気」を再び引き出すことは並大抵のことではありません。
「どうせ俺たちは」のように、自分たちで力を決めてしまうのですね。
その自信を北京オリンピックの枠を獲得させるために、どのように取り戻させるのか、難しい仕事だったと思います。

有名なところでは、プロ野球の阪神タイガースは少し前までは優勝なんて程遠いチームでしたよね?

それが野村監督がチーム力を底上げしたこともありますが、星野監督に変わってから驚くほど強くなりました。
元々の資質は、プロ野球選手ですからみんなあります。なのに、なぜ弱かったのか。そしてなぜ強くなったのか。

それはやはり選手に自信をつける、ということだったと星野監督は話していました。
「俺たちは強い。勝てる。」こう思わせていくことで、チームは驚くほど強くなりました。もちろん、それは選手とのコミュニケーションや監督とコーチの強力なタッグがあってのことです。
全てのバランスが噛みあって、強力な選手補強をしなくても阪神タイガースは強くなったのです。

まず植田監督は徹底的に選手を鍛えあげたそうです。
身体面では、選手がけいれんを起こすほどの過酷な練習をおこないました。そして、メンタルの面では甘えを許しませんでした。
負けても笑顔の選手や、全日本という看板を背負うにふさわしくない選手は、起用をやめました。
あのパナソニックの山本選手でさえ、しばらく全日本には呼ばなかったほどです。

そのような指導方針は徐々に実を結び始めます。
1年目はアジア選手権優勝。2年目は世界選手権ベスト8という目標はクリアできました。

そしてワールドカップを経て、4年目の今年、ついに北京オリンピックへの切符を男子バレーは16年ぶりにつかんだのでした。
オリンピックの各種目は、どのように出場枠が決まるのでしょうか?各々によって違うでしょうが、男子バレーについてはこのようになっています。(女子も同じ)

・オリンピック開催国(中国)
・ワールドカップ2007上位3チーム(ブラジル・ロシア・ブルガリア)
・5大陸予選1位チーム

北中米大陸(アメリカ)、南米大陸(ベネズエラ)、アフリカ大陸(エジプト)、ヨーロッパ大陸(セルビア)、アジア大陸(日本)
・世界最終予選通過国
日本、ドイツ、ポルトガルで行われ、上記の大会でまだ枠をとっていない国で世界ランクの上位チームが争う。3チームが枠を獲得。

以上、12チームで北京オリンピック男子バレーは争われます。
いずれにしても狭き門ですね!今回の世界最終予選はアジア大陸予選も兼ねていたため、日本はアジア枠で出場できます。


しかし驚くほどの強豪がまだ北京オリンピックの枠を獲得していなかったのだなあ、と思いました。
例えばイタリア。そしてアルゼンチン。いずれも、過去の大会において上位に入っているチームですよね!


しかし、この2カ国の事情を見てみると、いずれも似たような状況になっているようです。
強かった過去に固執してしまい、選手の若返りが図れなかったのだそうです。
確かに強い選手は残したい。だからベテランになっても使い続ける。
しかし、そうなると若手が育たない・・・・ジレンマですね。


日本はそんなことはありません。ベテランである荻野選手などと、若手の清水選手などがうまく交じり合っている。
こういう選手層の厚さも、今回の北京オリンピックの出場につながったのでしょうね。
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